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外傷性脳損傷とオステオパシー①


外傷性脳損傷をご存知ですか?

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アメフトやアイスホッケーなどのコンタクトスポーツが盛んなアメリカでは、年間170万人の外傷性脳損傷(Traumatic brain injury 略:TBI)が発生しており、関連書籍も出版され、日本に比べて広く認知されています。

アメフトやアイスホッケー人口は少ない日本ですが、柔道やフルコンタクト空手、サッカーや野球など、あらゆるスポーツ、更には強く頭をぶつけるなど、日常生活でも起こります。

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天井に頭をぶつけたり、サッカーでのヘディングなど、比較的軽度なものは、軽度外傷性脳損傷(MTBI)とも呼ばれ区別されています。

 

症状は脳の損傷ですので、下記にのように多岐にわたります。

軽度外傷性脳損傷仲間の会より引用

各種発作

欠伸発作、脱力発作、精神運動発作、てんかん発作、その他
脳神経麻痺味覚・臭覚障害、※視野狭窄、眼球運動障害、咀嚼障害、開口障害、※難聴、※耳鳴り、平衡感覚障害、嚥下障害
運動・知覚麻痺片麻痺、単麻痺、四肢(不全)麻痺
小脳症状小脳運動失調、筋緊張低下
自律神経障害発汗異常、洞性頻脈
神経因性膀胱等頻尿、残尿感、切迫排尿、尿失禁、便失禁
求心路遮断通永続する四肢の疼痛
高次脳機能障害

認知機能障害(注意・記憶・遂行機能等の障害)、人格機能障害(易怒性・感情易怒・アパシー等)

 

日本語での説明ではないですが、絵を見ているだけでも分かりやすいので、ご参照ください。

参考サイト
軽度外傷性脳損傷仲間の会

メルクマニュアル日本語サイト「外傷性脳損傷

参考文献
脳は奇跡を起こす ノーマン・ドイジ著

 

 

AUTHOR この記事を書いた治療師

  • 「脳損傷」と言うと、大きな交通事故や大怪我を想像されると思いますが、日常でも十分にこの軽度外傷性脳損傷は起こります。
    次回はオステオパシーが外傷性脳損傷に対してできることをお伝えしたいと思います。